オーガズムを得たことがある女性の中には「クリトリスではイけるのに、中イキはできない」という悩みを抱えている方が多くいます。
実際にOggi.jpが行ったアンケート調査によると、オーガズムに達したことがある女性734名のうち、中イキしたことがある方は353名(48.2%)という結果になりました。
さらに、同様のアンケートで「中イキしたことがない」と回答した女性のうちの92.6%は、「中イキしてみたい」という気持ちがあるようです。※1
電マやローター、バイブなどアダルトグッズには様々な種類がある中で、最も中イキに適していると言われているのは男性器を模ったシルエットが特徴的なディルドです。
ディルドは、挿入の深さや角度を調節することで一人ひとりに合った使い方ができる点が魅力です。
今回はディルドの特徴や中イキするための気持ちいい使い方を詳しく解説いたします。
ディルドとは?どのような特徴があるの?
ディルドとは、男性器の形を模ったアダルトグッズです。
棒状のシルエットになっている点はどのディルドにも共通する特徴ですが、使用方法によって以下の2つのタイプに分けることができます。
- 手に持って使用するタイプ
- 床や壁に設置して使用するタイプ
手に持って使用するタイプは、オナニーの時に挿入する角度やピストンの速度を調節できるだけでなく、セックスの際にもパートナーと使用することができます。
一方で、床や壁に設置して使用するタイプは、騎乗位やバックなど様々な体位を楽しむことができるだけではなく、空いている両手で胸などの他の場所を同時に刺激することが可能です。
また、ディルドは「硬さ」にも豊富な種類があります。
硬さによって「挿入しやすさ」「痛みの感じやすさ」「フィット感」が決まるため、硬さ選びはディルドを選ぶ上で重要な要素です。
ディルドの硬さを決めるのは、挿入部分に使用されている素材です。
昔はプラスチックやポリ塩化ビニルなど比較的硬めの素材で作られたディルドが多かったのですが、近年ではウォーターシリコンやエラストマーなどの柔らかい素材で作られたものもあります。
一人ひとりに合ったものを選ぶことができる点はディルドの魅力の1つです。
ディルドは中イキ・開発に適したアイテム
中イキするためには、Gスポットやポルチオなど、膣の中にある性感帯を開発する必要があります。
しかし、自分の指だけでGスポットやポルチオを開発しようとするのは至難の技です。
パートナーとのセックスの中でGスポットやポルチオを開発をしようとしても、パートナーのコンディションや少しの力加減の違いで中イキするのが難しくなってしまいます。
その点、ディルドであればセックスに近い快感を得ながら、自分の好きなように気持ち良い場所を見つけることができます。
ディルドの中でも特に中イキや開発に適しているのは、振動やスイング、ピストンなどの動きが搭載されていないディルドです。
振動やスイング、ピストンなどの機能が搭載されていないディルドが中イキや開発に適している理由の1つに、実際のセックスには振動やスイングといった機械的な動きがないことが挙げられます。
振動やスイングなどの動きがあるディルドやバイブでは中イキできるのに、実際のセックスでは中イキできない方がいるのは、機械的な動きに慣れてしまっているからです。
本物のペニスに近いディルドを使用することで、気持ちよくなれるポイントを掴むことができるため、中イキや開発がしやすくなります。
ディルドで中イキしやすくなる姿勢とは?
まず、リアルなセックスでは、「騎乗位」「寝バック」「背面側位」という3つの体位が中イキしやすい姿勢と言われています。
騎乗位や寝バック、背面側位が中イキしやすいとされる理由は、女性の自由度が高く、ポルチオやGスポットを刺激しやすいためです。
騎乗位、寝バック、背面側位という3つの体位の中で、ディルドを使用する時に再現しやすいのは「騎乗位」です。
また、「仰向け」や「横向き」、「M字開脚」などの姿勢もおすすめです。
騎乗位の姿勢だと、どうしても腰の振りだけで挿入する角度や深さを調節する必要がありますが、仰向けや横向き、M字開脚であれば手で持って挿入の角度や深さを細かく調節しながら挿入することができます。
また、仰向けや横向きの姿勢は床やソファーにもたれながらリラックスした姿勢でオナニーをすることが可能です。
中イキするためにはリラックスできているかどうかがとても重要なので、仰向けや横向きなどは中イキしやすい姿勢と言えます。
吸盤ディルドを床に貼り付けて使用する場合の姿勢
床にディルドを貼り付けて使用する場合は、騎乗位のような姿勢で行うのがおすすめです。
吸盤ディルドを使用した騎乗位では、貼り付けたディルドの上に股がります。
ディルドの上にしゃがんで股がる方法と床に膝をついて股がる方法がありますが、中イキにおすすめなのは床に膝をつく方法です。
床に膝をついた状態になったら、腰を上下に動かすのではなく前後にスライドしましょう。
「突く」というより「押し当てる」ような動きになるので、膣の奥が刺激を受け続けます。
上下運動より体への負担が少ないものの、膝が痛くなってしまうことがあるため、クッションやタオルを床に敷いておくと良いでしょう。
中イキしやすくなる!ディルドを使用する前の事前準備
ディルドを使用する前の事前準備として大切なのは、以下の2つです。
- ディルドや手を使って愛撫をし、充分に膣を濡らす
- ディルドを人肌に温める
ディルドを使用する時はいきなり膣に挿入するのではなく、しっかりと準備をすることで中イキに一歩近づきます。
例えば、膣が十分に濡れていない状態でディルドを使用すると痛みを感じてしまい、中イキどころかオナニーを楽しむことができません。
また、ディルドを温めずに使用すると冷たく無機質に感じてしまい、「気持ちが乗らない」と感じてしまうこともあるでしょう。
そこで、上記2つの事前準備について、具体的な方法を解説していきます。
その1:ディルドや手を使って愛撫をし、充分に濡らす
ディルドを使用する時は興奮状態を高めて充分に膣を濡らしておくことが大切です。
AV動画やエッチな漫画を観たり、興奮するシチュエーションを妄想してみたり、自分で胸や太ももを触ってみたりと、自分が一番興奮できるものに触れて気持ちを高めていきます。
挿入前の段階でクリイキが出来る人はしておくと、さらに興奮度を高めることができるのでおすすめです。
もし膣がなかなか濡れない場合は、潤滑ゼリーを使いましょう。
一般的によく耳にするローションは、膣以外の全身に塗ってマッサージや感触を楽しむものですが、潤滑ゼリーは膣が濡れにくい場合や、性交痛がある場合に使用されるものです。
デリケートゾーンに使用することを想定して作られたものが多いため、膣周辺に直接使用する場合は潤滑ゼリーを使用しましょう。
興奮度を高めて充分に濡らしてからディルドを挿入することで感度が高まるため、中イキしやすくなります。
その2:ディルドを人肌に温める
ディルドを温めて使用することで本物のペニスに近い体温を感じることができるだけではなく、リラックス効果によってより中イキしやすくなります。
寒い冬は身体が硬直してしまうのと同じように、冷たいディルドを膣に挿入すると膣周辺の筋肉がこわばって中イキしにくくなってしまいます。
冷たいディルドよりも温めたディルドを使用する方が緊張を和らげ、精神的にも身体的にもリラックスすることが可能です。
実際にディルドを温める方法には以下の2つがあります。
- お湯に浸ける
- 電気毛布に包む
まず1つ目は、お湯につける方法です。
風呂桶やボールなど、ディルドが入る大きさの容器に45〜60℃程度のお湯を張り、ディルドを入れます。
すぐに取り出してしまうと、表面が温まっただけですぐに冷えてしまう可能性があるので、最低でも10分程度お湯に浸けておきましょう。
10分程度浸けておくことでディルドの芯まで温まり、しばらく温度を保ってくれます。
ただしあまりにも高温のお湯に浸けてしまうとディルドの素材が溶けてしまったり、故障してしまったりする可能性があるので温度設定には気をつけましょう。
もしも直接お湯にディルドを浸けることに抵抗がある場合は、ビニール袋などに入れてから温めるのがおすすめです。
ディルドを温める2つ目の方法は、電気毛布に包む方法です。
お湯につける方法との違いは、水を使わないためディルドが故障する心配がないところです。
温めるのに時間が少しかかりますが、お湯ほど高温にならず、水を拭き取る時間もないので温めたらすぐに使用できます。
温め方は、電気毛布に包んで電気毛布の電源をつけるだけです。
しっかりとディルドの芯まで温めるのであれば、30分〜1時間程度温めましょう。
温めている間に愛撫や妄想で膣を充分に濡らしておくと、スムーズな流れでディルドを使用できます。
ディルドの基本的な使い方
中イキの開発に最適なディルドですが、基本的な使い方を知らないという方は少なくありません。
ただ素早くピストンをすれば良いと思っている方もいますが、実は初めから素早くピストンをするような使い方はNGです。
間違った使い方をしてしまうと気持ち良さが感じられず、ディルドが苦手なグッズになってしまうことも考えられます。
基本的な使い方をきちんと知った上で正しくディルドを使用しましょう。
手順1:ゆっくりと挿入した後、少しの間なじませる
ディルドを挿入する際はしっかりと膣が濡れている状態から始めましょう。
膣が充分に濡れていると感じたら、ゆっくりと挿入します。
ディルドを膣に擦り付けながら入り口を徐々に広げていき、奥までゆっくりと挿入しましょう。
挿入したら、すぐに動かさず膣になじませます。
じわじわとなじませていくと密着感が出て、身体との一体感が出てくるはずです。
挿入してすぐに激しく動かしてしまうと、痛みを感じたり膣を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
また、ディルドを挿入する前に、挿入部分にコンドームを被せることでディルドについた埃や細菌が膣に入るのを防ぐことができます。
さらに、コンドームをつけていれば使い終わったディルドのお手入れが簡単になるので、ディルドを使用する際はなるべくコンドームを使用するのがおすすめです。
手順2:ピストンせずツボ押しのように圧力をかける
膣の奥までゆっくり挿入したら、少しずつ膣にツボ押しのように圧力をかけていきます。
すぐにピストンするのではなく、膣の中でディルドを感じながら徐々に刺激していくのがポイントです。
摩擦を与えず、奥を圧迫していくイメージです。
様々な角度から少しずつディルドを動かして圧力をかけ、気持ちの良いポイントを見つけていきましょう。
【性感帯別】中イキできるやり方
中イキに効果的な性感帯として、ポルチオとGスポットがあります。
ポルチオやGスポットは有名な性感帯なので、「名前は聞いたことがあるし、場所も大体分かっている」という方がほとんどなのではないでしょうか。
しかし、実際にオナニーをするとなると「どうやって刺激するのが正解なのか分からない」という方は多くいます。
性感帯ごとに刺激の仕方は大きく異なるため、ディルドを使用して性感帯を刺激する方法をご紹介していきます。
ポルチオ
ポルチオとは、子宮口周辺にある性感帯です。
個人差はありますが、膣の入り口からポルチオまでは7cmほどの距離があると言われています。
ポルチオは子宮口の中心、膣のお腹側(前膣円蓋)、膣のお尻側(後膣円蓋)の3つの箇所に分けられますが、前膣円蓋や後膣円蓋はAスポットやKスポットとも呼ばれています。
子宮口にのみ刺激が加わると身体への負担が大きいため、ポルチオの中心をめがけて刺激するというよりも、ポルチオの側面(膣のお腹側・膣のお尻側)を意識すると良いでしょう。
ディルドを挿入する時は、コンドームを被せて充分に膣が濡れた状態で奥まで入れます。
奥まで入れたら、痛みを感じない程度に押したり揺さぶったりします。
強い力でピストンしてしまうと違和感や痛みを感じてしまう可能性があるので、丁寧に押すことを意識しましょう。
またポルチオは激しいピストンよりも、押して圧迫する方が中イキしやすくなります。
優しい力で徐々に奥に押したり揺らしたりして、少しずつポルチオへの刺激に慣れていきましょう。
ポルチオは快感を感じられる場所ですが、あくまで膣内はデリケートな部分であるということを忘れずに、丁寧に力を抜いた状態でディルドを使用して開発していきましょう。
Gスポット
Gスポットは、個人差はありますが、大体は膣の入り口から4〜5cmほど奥のお腹側にある性感帯です。
Gスポットを刺激する時も、充分に膣を濡らした後にディルドにコンドームを被せてゆっくりと挿入していきます。
お腹側を押し上げることを意識して少しずつ圧力をかけていきながら、Gスポットを前後に撫でるように動かしていきましょう。
気持ち良さが高まってきたら、スピードを速めていくとより一層気持ち良さが増します。
中イキする際に尿意を感じる方もいるため、もしも尿意を感じたら中イキの前兆である可能性があります。
そのまま同じペースで優しく動かしてください。
Gスポットを刺激する時もポルチオと同じように強くピストンするのではなく、押すイメージを意識しましょう。
また、慣れてきたらGスポットをディルドで圧迫しながら下腹部を手で押さえて圧力をかけていく方法もあります。
膣内からの刺激にプラスして、外側から刺激を与えると中イキしやすくなります。
番外編:膣の入り口
膣の入り口部分は膣口と呼ばれ、実は非常に気持ち良い性感帯になります。
ただ、膣口はポルチオやGスポットとは違い、中イキまでの快感を味わえる方は少ない傾向にあります。
あくまで膣口に触れるのは、中イキまで興奮度を高めるための焦らしの段階です。
焦らされることで興奮度合いが高まり、奥にディルドを挿入したときに強い快感を得られます。
膣口にディルドを挿入する時は浅く挿入します。
奥まで入りすぎないように力を抜き、ゆっくりと挿入してください。
Gスポットやポルチオを刺激する時と同様に、膣口の上側をゆっくり優しく圧迫します。
なじんできたら、少し擦ってみたり痛みを感じないない程度に強く圧迫してみたり強弱をつけるように刺激しましょう。
力加減や姿勢を工夫して、ディルドでオーガズムを感じよう!
ディルドには大きく分けて手に持つタイプと床や壁に設置するタイプのものがあり、一人ひとりに合わせた使い方ができます。
また、形状がペニスに似ているので中イキの練習に最適です。
ディルドを温めたり、性感帯を優しく刺激したりすることで、オーガズムを感じたことがない方でも、感覚を掴むことができます。
騎乗位やバックなどの練習をすることもできるので、実際のセックスでも中イキしやすい体を作ることが可能です。
感じ方や気持ちの良いポイントには個人差がありますが、紹介した基本的な使い方から始めて、どんどん自分の気持ちの良いポイントを掴んでいきましょう。
ディルドを使用して中イキができるようになると、オナニーはもちろんセックスも格段に気持ち良くなります。
「中イキしたいけどしたことがない」という方や「もっとパートナーとのセックスを楽しみたい」という方は、今回ご紹介した使い方や姿勢を参考にしてディルドを使用してみてください。
※1:Oggi.jp「「中でイク」を経験している女性は○%? 1200人のリアルなベッド事情で判明…」
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