主に膣に挿入して使用するディルド。
様々なサイズや形状があるので、アダルトグッズ初心者の方でも挑戦しやすいアイテムです。
初めてディルドを使用する方の中には、「処女だけどディルドを使ってみたい」という方もいます。
処女だけどディルドを使ってみたいという方の中には、「処女膜はディルドで破れてしまうの?」「処女がディルドを使うと処女喪失になる?」「そもそも、どうやって使えばいい?」などの不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな不安を少しでも和らげるため、処女がディルドを使用する時の疑問を解説していきます。
そもそも処女膜とは?いわゆる「膜」ではないって本当?
処女膜とは、性交経験のない女性の膣の入口にある膜のことです。
多くの方が膣は処女膜で塞がれているというイメージがあるかもしれませんが、実際は膣全体を覆っているのではなく、中央部などに穴が開いていることがほとんどです。
処女膜はヒダ状で、穴の大きさは指一本分程度。
経血やおりものは、中心部に開いている穴を通って出ていくのです。
また、処女膜には形や薄さ、損傷の程度によって以下のようにさまざまな種類があります。
- 環状処女膜・・・中央に輪のような形の穴がある
- 分離処女膜・・・膜が垂直に分かれている
- 篩状処女膜・・・篩(ふるい)のように小さな穴が複数開いている
上記の他にも特徴によって9種類以上に分けられると言われています。
初めて性交した際に「処女膜が破れて血が出た」と言う方は多くいますが、痛みや出血がある人もいれば、そうでない人もいます。
処女でもディルドを使える?処女がディルドを使う時のQ&A
処女がディルドを使用する時に抱きやすい以下の3つの疑問をQ&A方式で解説します。
Q1:ディルドを使うと処女膜が破れる?
ディルドの使用により、処女膜が破れる(裂ける・傷ができる)可能性はあります。
ただ、そもそも処女膜はほとんどの場合、完全に膣を塞いでいるものではありません。
中央部などに穴が開いているので、むしろ初めから破れているというイメージに近くなります。
そのため、「処女膜が破れる」というのは、膜を異物が貫通して穴が開くということではなく、元々あった穴が裂けて広がったり、傷ができたりする状態を表します。
元々あった穴が避けたり広がったりすることを破れると表現するのであれば、ディルドを使用することにより処女膜が破れてしまう可能性はあるでしょう。
ちなみに、処女膜が完全に塞がっている「処女膜閉鎖」という病気もあります。
処女膜はヒトが生まれる前の胎児期に自然と穴が開くのですが、ごく稀に穴が開かず完全に塞がったままになることがあります。
穴が完全に塞がっている場合、下腹部痛があるのに経血が出ないなどの症状がみられます。
下腹部痛があるのに経血が出ないなどの症状がない限り、処女膜で膣が完全に塞がっているということはありません。
処女膜が破れるのは性行為だけが原因とは限らない
処女膜が破れるのは性行為だけが原因とは限りません。
なぜなら処女膜は非常に薄く、破れやすいものだからです。
処女膜は、ティッシュペーパーや食品用ラップのような薄さだと考えてください。
ティッシュペーパーや食品用ラップのように薄い膜なので、激しいスポーツを行った場合や、処女膜に開いている穴よりも物理的に大きなものを挿入した場合には、破れてしまうことがあります。
処女膜が破れる具体的な原因としては、サイクリングや体操などの運動、タンポンの使用、挿入を伴うオナニーなどが挙げられます。
とはいえ、これらのことをすれば必ず破れてしまうわけではないので、深く考えすぎる必要はありません。
ここで覚えておきたいのは、必ずしも「処女膜が破れた=性交経験がある」ということではないことです。
「処女かどうかは、行為後に出血があったか(処女膜が破れたか)どうかで確認する」という人もいますが、処女膜が破れる原因は性行為だけではないので、性行為後の出血の有無で確認する方法は誤解を招きます。
もしパートナーに「処女ではないのではないか?」と疑われることがあったら、堂々と説明しましょう。
Q2:処女がディルドを使用すると痛みを感じやすい?
実は、”処女だから”痛みを感じやすいということはほとんどありません。
痛みを感じやすいかどうかは、処女かどうかよりも身体の特性(膣の狭さや痛みへの耐性)や疾患(子宮内膜症など)、精神状態(リラックスできているか)などが関係しています。
「身体の特性」とは、膣の狭さや痛みへの耐性のことです。
膣が狭いと、ディルドによって膣内を拡げることになるので、痛みを感じやすくなっています。
また、処女がディルドで痛みを感じるかどうかは痛みへの耐性の強さも関わってきます。
例えば、同じ強さで2人の人を2本の指で叩いたとします。
1人は痛いと感じましたが、もう1人は痛いというほどでもなかった場合、前者はあまり痛みへの耐性がなく、後者は痛みへの耐性があると言えます。
このように、ディルドの挿入が痛みを感じる対象なのかどうかは、人によるということです。
次に「疾患」には、子宮内膜症などがあります。
子宮内膜症とは、子宮内膜という子宮の内側を覆う組織が、子宮の外側にできてしまう病気です。
子宮内膜症の症状には、下腹部痛や不正出血、不妊症、そして、性交痛が挙げられます。
性交痛というのはセックスの時に下腹部が痛むことを指すので、ディルドを使用した際にも下腹部が痛む可能性があるということです。
そして「精神状態」も痛みの感じやすさに関係しています。
挿入する際にリラックスできていないと、身体がこわばり、挿入に痛みを感じることが少なくありません。
体の特性や疾患、精神状態の他にも痛みの原因はあるかもしれませんが、大きく分けるとこの3つに分けられます。
ちなみに、処女膜の裂傷による痛みに限定すると、生まれつき処女膜が硬い「処女膜強靭症(しょじょまくきょうじんしょう)」や「処女膜肥厚(しょじょまくひこう)」という状態の方は、痛みを感じやすいのが特徴です。
ですが、上記の状態は初体験時のみの場合もあれば、2回目以降もまだ痛みを感じることもあります。
こういったことから、処女膜強靭症や処女膜肥厚の方も、”処女だから”痛みを感じやすいわけではなく、処女膜が硬いという身体的特性によって痛みがあるということです。
そもそも膣に異物を入れたことがない人は、違和感があって当然です。
だからこそ、初めはやや慎重に、自分の心や体のコンディションに気を遣いながら挑戦していきましょう。
Q3:ディルドを挿入すると処女喪失になる?
ディルドを挿入すると処女喪失になるかどうかは、人によります。
というのも、その人を処女だと診断するための、医学的な定義はないからです。
つまり、どういった状態を処女喪失とみなすのかは人それぞれということです。
そもそも処女喪失とは、一般的に初体験(初めての性交)を経験した際に起こるものとされています。
しかし、初体験の定義は人によって異なります。
例えば「膣にペニスが挿入された」「処女膜が破れた」「ペニスの挿入がない性行為をした」「膣内に異物を挿入した」など、考え方は人それぞれです。
考え方に個人差があって当然なので、処女であるかどうかは、自分の基準で判断することができます。
つまり、ディルドを挿入したことで必ず処女喪失になるというわけではありません。
【処女膜を破りたくない方向け】ディルドを使用する時の4つのポイント
「処女膜を破りたくないけど、ディルドを使ってみたい!」という方は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- ディルドを挿入する前にしっかりと愛撫して膣を濡らす
- 潤滑ゼリーを使用する
- 細めで凹凸の少ない形状のディルドを使用する
- 柔らかい素材でできているディルドを使用する
それでは、各項目を詳しく説明していきます。
ポイント1:ディルドを挿入する前にしっかりと愛撫して膣を濡らす
まずはしっかりと膣を濡らすことによって、ディルドの挿入をスムーズにします。
膣が乾いていると、違和感や抵抗感があるだけではなく、そもそも入らないことがあるからです。
愛撫して膣を濡らすことによって、膣からの分泌物が潤滑剤となり、乾いている状態よりもはるかにディルドを挿入しやすくなります。
濡らし方は、クリトリス・膣口への愛撫、膣内に指を入れてみるなどの物理的な方法はもちろん、成人向けの漫画を読んだり、動画を見たりしてリラックスするという方法もあります。
特におすすめなのが、クリトリスへの愛撫です。
クリトリスは、男性でいうペニスにあたる性感帯です。
性的快感をひき起こすためだけに存在する器官で、8000以上の神経が集まっているとも言われています。
そのため「オナニーをしたい」「オーガズムに達したい」というときは真っ先に刺激するとよいでしょう。
クリトリスは、普段は包皮に覆われていますが、性的興奮を感じた時は男性のペニスと同じように勃起し、大きくなって外に露出します。
まずは快感を得る準備をするために、クリトリスを勃起させましょう。
勃起前に直接触るのは、刺激が強すぎて気持ち良く感じられないことがあるので、初めは、クリトリスの周辺をショーツの上から、円を描くように優しく撫でていきます。
慣れてきたら軽く爪を立てたり、押したり、つまんで左右に動かしたりするような触り方も、試してみてください。
愛撫を続けているとクリトリスが勃起してくるので、同様の方法で、今度は直接触ります。
すると、膣も濡れてくるので、十分に濡れたらディルドが挿入しやすい状態になります。
濡らし方は人それぞれなので、自分に合った方法で試してみましょう。
ポイント2:潤滑ゼリーやローションを使用する
潤滑ゼリーやローションを使用することもおすすめです。
膣分泌液と同じように、ディルドの挿入をスムーズにしてくれます。
「緊張して濡れない」「元々そんなに濡れるほうではない」「あまり時間をかけたくない」という方はぜひ活用してください。
特におすすめなのが、温感タイプの潤滑ゼリーです。
冷たいままの潤滑ゼリーやローションを使用すると、ヒヤッとした感覚で体がこわばり、より入りづらくなってしまうことがありますが、温感タイプであればそのような心配をせずに使用することができます。
通常の潤滑ゼリーより塗ったときの冷たさが軽減され、じんわりと温かくなっていきます。
身体にすぐに馴染むので、時間短縮にもなりとても便利です。
温感タイプではない潤滑ゼリーやローションを使用する場合は、手のひらで温めるなど、少しでも体に負担がないように工夫しましょう。
ポイント3:細めで凹凸の少ない形状のディルドを使用する
「初めてディルドを入れるから怖い」「膣内に物を入れるのはディルドが初めて」という方は、まずは抵抗感をなくすためにも、細めで凹凸の少ないディルドを選びましょう。
なぜなら、太いディルドだと膣内で擦れる面積が大きくなり、凹凸が多いディルドだと刺激が強くなってしまうからです。
大切なのは自分の体に合わせ、抵抗なく入れやすい形状のディルドを見つけることです。
ディルドの標準サイズは直径3.0cm前後なので、初めてで不安な方は、標準サイズより細めの直径2.0cm以下の太さのディルドを使用することをおすすめします。
初めは細めのディルドから始めて、慣れてきたら徐々に太いタイプに移っていくというもの1つの方法です。
ディルドの凹凸の多さ・深さはそれぞれですが、見た目ですぐにわかると思うので、できるだけツルッとした見た目のものを選びましょう。
ポイント4:柔らかい素材でできているディルドを使用する
柔らかい素材のディルドを使用することも、処女膜や膣を傷つけない方法の1つです。
ディルドは硬そうなイメージがあるかもしれませんが、中には柔らかいディルドもあります。
柔らかいディルドなら、挿入後、膣内がディルドの形に馴染みやすいです。
挿入前の不安感も和らぐだけではなく、それほど膣が濡れていなくてもスムーズに挿入することができます。
ディルドにはさまざまな素材のものがあるので、そのなかでも柔らかいものを選びましょう。
ディルドに使われる素材には、以下のものがあります。
- ポリ塩化ビニル
- シリコン
- エラストマー
- 金属
- アクリル樹脂
- ガラス
上記の6つの素材の中で柔らかいのは、シリコンやエラストマーです。
特にシリコンは、身近なものだと調理スプーンや蒸し器などのキッチンツール、お皿、水筒、ペンケースなどに使われており、高い耐熱性・撥水性と低毒性とさらさらとした触り心地で、ディルドの素材として優秀な性質を持っています。
初めての方は、シリコン素材のディルドを選ぶとよいでしょう。
柔らかいディルドは、見た目がリアルなものもあれば、シンプルなものもあります。
数ある中から自分好みのものを探してみてください。
「処女膜を破らないようにディルドを使用したい!」という方は、「細め」かつ「柔らかい」ディルドを選ぶのが鉄則!
処女膜は膣を完全に塞いでいるものではなく、初めから穴が開いています。
そのため、「処女膜を破りたくない」という方は、形状が細く(直径2.0cm以下)、柔らかい素材(シリコーンゴム)のディルドを選びましょう。
実際にディルドを使用する時は、膣が十分に濡れていることが大切です。
なかなか濡れない時や、サクッと終わらせたい時には、潤滑ゼリーやローションを使いましょう。
また、「経験がないのにディルドを使うと、処女喪失になるのでは…」と不安になっている方は多くいますが、どんな状態を処女喪失とみなすかは、人によって意見が分かれます。
つまり、自分が処女かどうかは、自分が決めてよいのです。
ディルドを使用することによって、セックスをより気持ち良いものにすることもできるので、興味がある方は挑戦してみてください。
「やっぱりディルドを使うのは怖い」「そもそもアダルトグッズを使うのは初めて」という方は、まずはローターやクリトリスバイブなど、挿入しなくても楽しめるものから試してみましょう。
膣への挿入経験がない方は不安も大きいと思います。今回の記事と併せて、次の記事なども読んでみてください。
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